茅ヶ崎美術館と長田弘さんの詩集
2016年4月13日のブログ*
茅ヶ崎美術館で現在やっているハックツ展に行きました。
実家のある調布市から電車で一時間ちょい。
久しぶりのガラガラの電車で、ホッとしながら行きました。
ところで、電車で移動しない日はない東京生活。
私の本を読む場所は、いつも電車です。
毎朝、今日はどの本を持っていこうか?と選ぶ時間があります。
夢中で読んでいる途中の本があればそれだけど、
今日はそういう本はない。
朝の時間は短いです。
読んだことのある本の中から、今日の気分を直観でパッと選ばなきゃいけない。
最近、就活がらみで仕事とか働く関係の本が多いから、なんとなく今日は詩集かな。
そんくらいの心持ちで「長田弘詩集」を手に取りました。
でもいつも、「直観で、パッ」の本選びが、
何かを引き寄せるみたいに
このタイミングでこの本を読んでよかった!と思わせてくることが何度もあります。不思議。
特に読むのが2回目以上の本では、
初めて読んだ時と全く違うことを想ったりするからさらに不思議。
初めて読んだ時に心を奪われた、私の大好きな長田弘さんの詩は、「最初の質問」。
ハッと何かを放り投げられたような、それの一番いいキャッチの仕方がわからないような、そんな「問い」がつらつらと何十個か並んでいます。
この間ハッとしたのは
「世界という言葉で、まず思い描く風景はどんな風景ですか。」
答えが浮かぶわけではないけれど、じぃっと文字を見つめてしまいました。
今回目に留まったのは、
「樹木を友人だと考えたことがありますか。」
今度は、そういえばちっちゃいころ木に名前つけて友達みたいに遊んでたことあったなぁ。と、
もうそんな記憶掘り返したのは15年ぶりくらい?な風景を浮かばせてしまいました。
その頃の自分を思い出すと、何故だかほっこりとも淋しいともいえないようないえるような気分に。
そんなふうに茅ヶ崎に着きました。
そして、、茅ヶ崎美術館、、、めっちゃいい!
ハックツ展もよかったけど、茅ヶ崎美術館の公園の中に佇む感じがいい!
いつか美術館を作りたいかも。
とか思ってしまいました。
はい、なんだっけ。
あ、そうそう。
たまに問いを投げたいなと思ったんです、本を読むことで、自分に。
いつでもその問いに答えられる自分でいたいわけではなくて、
「考え続けたい」んだと思います。
考えるきっかけが問いだからね。
ほら、こんなブログに書くようなことを考え始めたきっかけも、朝選んだ詩集だったし。
特に長田弘さんの詩集はずっと持っていたいなぁ。誰かにプレゼントもしたい。
これをおすすめしてくれ、貸してくれた田中さんはやっぱり、私の師匠かもしれない。