おかかとこんぶ

社会人と長岡生活3年目。変化し続ける私をとりあえずはことばで残す。そのうちにはことば以外でも残したい。

坂元祐二のプロフェッショナル「生きづらい、あなたへ」

久しぶりに東京に二回も行った週でした。一度はしごとで、一度は高校の友人の結婚パーティで。

今の長岡のシェアハウスにはテレビがありません。そのことに不便しないくらいにはテレビっ子ではない私ですが、たまに見たい番組もあります。

そういう時は、実家にLINEして、撮っておいてと頼みます。1か月以内には行く予定があることが多いので、そのときに見ようと。

そうすると、帰った時にはいくつか見るものがたまっています。

今回も、夕方~夜11時の仕事で次の日の10時には東京を出なきゃいけないスケジュールでしたが、どうしても見たいものがあり、無理矢理見ました。

それは、脚本家坂元祐二のプロフェッショナル。

私の好きなドラマベスト1と2をかざる(「それでも生きていく」と「カルテット」)脚本家です。見るしかない。

 

いやー、久しぶりにこんなに食い入るようにテレビを見てしまいました。めちゃくちゃ痺れた。

 

良かった話を3つ、書いておこうと思います。それでなんでこんなに共感するのか少し振り返ってみようと思います。

1.生きづらいあなたへ

ひとつめが、このプロフェッショナルのメインテーマでもあった、誰に向けて書いているのかということ。

「生きづらい、あなたへ」向けて、坂本さんは物語を届けていたのでした。

たしかに、ヒットしてからの最近の作品はどれも、程度はあれど現代社会を少し生きづらそうに生きている人たちを描いています。

はじめからこういう作風だったわけではなく、最初にヒットした東京ラブストーリーでは自分が書きたいのはこれじゃない、と思っていたそう。

子育ての経験を経て、これだとなったそうです。

複雑で、矛盾した感情や過去を抱えた登場人物たち。でも例えばストーリーが悲観的だったり劇的な展開であっても、坂本さんの作品はその「展開」そのものに視線がもっていかれすぎないのです。

むしろちいさいちいさいしぐさや言葉や表情が丁寧につくられているから、そっちに意識がもっていかれて、そういう部分がリアルで、かつ「生きづらいあなた」が少し楽になるように描かれてる。

わたしもわたしの仕事や人生の役割として、生きづらいあなたへなにかを届けたいと思っています。それが脚本という形でできているのが羨ましくなりました。

2.本質は「まわり」にある

ふたつめが、表現のしかたなのですが、「まわりを描く」ということ。

これ、メモを写メって載せたいな。

「スキ」というある感情を表すとき、直接「好きです」と登場人物が言うような表現はしないということですね。

プロフェッショナルで坂本さんはメモに白抜きの「スキ」という文字をかいて、まわりを塗りつぶしました。

「この塗りつぶしたところが脚本なんです」

うわーーーめっちゃわかる!坂本さんのドラマは全部それ!と思いました。

絶対直接的に言わない、例えばAが食べたいと言っていたたこ焼きを買ってきて買ってなかったふりをしちゃうような、間接的なシーンをつくる。

私は、本質とは中心ではなく「まわり」にあると思っています。なんでか説明できないけれど。

想いや感情はそんなに単純なものじゃないから、いきなり中心なんかにいかないのです。まわりに伝播して、よりかかって、そこからこぼれるような、にじみでるようなものだと思っています。

だからなんだかもう少し考察したら、ヒントになる気がしています。

 3.生活をする

最後は、「生活をする」大事さについて。

坂本さんは毎朝娘のお弁当を欠かさず作っています。どんなに朝まで仕事があっても、飲み会があっても。

「日常に戻れる時間」だそうです。

いい脚本は、「生活」をしていないとできない、そうです。

ここでいう生活って、ただ毎日を送るってことじゃない。プライベート、という意味でもない気がする。

食べることで料理をすることで身体を感じて、自分を感じること。生の人間や自然の声を見聞きすること。

これ、映画「あん」でも言ってたかな。(あんについてはまた書きたい)

坂本さんの作品、たしかに生活の描写が多い。そこが大好き。

 

…何が書きたいかわからなくなりました。笑

とにかく、私が坂本さんの直接の言葉ではなく、高校3年のころから坂本さんが作った脚本のドラマのシーンから何かしら受け取っていた感動・感性が今つながったような心地でした。

こだわってちゃんとつくったものは、届くんだ。

ということなのかもしれません。

小説の作者に焦がれていた小学時代をちょっと思い出します。

何かの表現とは、こんな手紙を届けられることである。

私も魂こめて表現をしたい、と思います。

脚本という最高に自分にあった手段を見つけた坂本さんが羨ましい。私はどんな手段で表現しようか。

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(テレビを見ながら横にいるのは柴犬ハチ)

 

 追記

こんなに良い記事を見つけた…!良ければぜひお読みください。

crea.bunshun.jp

 

 

 

 

https://twitter.com/rippesan/status/1065277615131357185

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