おかかとこんぶ

新潟にいる人。映画と本と家ごはんが好き。

百姓百貨店

2016年9月18日

 

1ヶ月の木沢集落でのインターンが終わりました〜
しのとあめちゃんが一足先に帰って、一人で過ごす木沢での1日。
めちゃめちゃ静かだったけど、なんだかいい時間でした。
ぐるぐる頭を巡るのは、昨日報告会をした百姓百貨店のこと。

「演劇と展示」という初めてのタイプの報告会にチャレンジできて、めっちゃ楽しかったのだけど、実は、当初考えていたような「箱に入った商品」は作れていませんでした。
2階の展示は、ズラッと並んだ100近くのアイデアの数々と、あめちゃんが1ヶ月の間に描いた絵たち。
もともと部屋のつくりや照明がいいので、なんともいい雰囲気になったのもあり、展示をきっかけに話に花が咲くような、わいわいとしたものになりました。
演劇は、「商品アイデアが商品になった時どんな物語が生まれるのか」を想定したもの。
1つ5分くらいの寸劇を3つやりました。
スタッフのみんなで思い切り演じて、笑いながらの終了。
最後に参加してくれた皆さんに感想を書いてもらって、終わりです。

実現しないアイデアは意味がない、と言われることがあります。
そう言う気持ちもすごく分かって、私も「やりたいなぁ」といいながらやらないでいるのはあんまり好きじゃないのだけど、
今回の百姓百貨店では、これでいいんだなと思いました。
なぜかというと、このアイデアを思いついたプロセスに価値があるから。
ひとつひとつのアイデアが生まれるきっかけは、初めての山奥暮らしで、集落の人たちに気づかせてもらったものや学ばせてもらったもの。
それを大学生が自分の肌で感じて何か伝えたい、と思ったことそれ自体が大事なんじゃないかなあ
私たち3人がこの集落で、どの週も満たされて生きていたって時点で、もう成功なんだと思うのです。

あとは、このアイデアを見てわくわくが生まれるから。
本当に小さなアイデアなのだけど、それがイラスト付きの超簡単な企画書になっていることで、見に来てくれた人は「わ、こんなことできたらいいな」とか「こんなこともできそうだ」と、わくわくとしか表現できないのがもどかしいのだけど、わくわくしていくのです。
なんかもう、それでいいじゃんって、
思ってしまいます。まずは。

そのうえで、ここで終わりじゃないなあ、とも思う。
今すごくやりたいこともひとつ、持っています。
木沢でやりたいこと。商品とは呼べないかもしれないけど、やりたいこと。
みんなでやってみたいことも、ある。

ここでやってみたい一人ひとつのプロジェクト(商品)がどんどん増える、つまりやりたい人がどんどん増えていけばいいよなぁ。

この1ヶ月が、これからきっと長く続く「木沢というフィールドがある人生」の一歩目なのかもなー。

楽しかった。ありがとう。
もうすぐ内野です。