お茶会のしあわせ
2016年9月7日のブログ*
久しぶりの更新です~。クラウドファンディングが終わり、前期が終わり、新潟にきてうちのでしばらく過ごした後長岡市木沢で1か月を過ごしている最中です。
1週間に一回、内野に帰るというなんだか不思議な生活。でもしっくりきています。どちらでの活動にとってもいい影響がある気がする。というか、やりたいことばっかやってるので幸せなのかな。
木沢集落では、百姓に学んで感じたことを箱に詰めて並べたらどんなお店ができるか?を実践するというなんともまたわかりやすくはないインターンプログラムなのですが、「百姓百貨店」と称してとても楽しくやっています。
たぶん、地域での活動には「遊びゴコロ」が大事なんだなあ、と思うのです。
継続や儲けがないなら「お店作り」の楽しさを味わえない、なんてことはないと思うから、
じゃあ架空のお店を創業する設定でやってみよう!とインターンプログラムにできる遊びゴコロ。
その遊びゴコロが、それがないと生じる様々なつらさを消してくれます。
ただ、継続や儲けがなくてもお店作りができる理由は、期間限定なこと、架空であること、そして感じることがたくさんある山の集落でやるということ、かもしれない。
まあ、ともかく、今日はさっきやってみたお茶会の感動を記しておこうと思います。
今までも、なんてことだ・・・!って言う感動はおおかったのだけど、、。
木沢は32世帯の山奥の集落。住んでいる人の多くがばあちゃんじいちゃんです。
じいちゃんたちは、大のお酒好き。夜によく集まってお酒を飲んでいます。だから私たちもすぐにコミュニケーションがとれるけど…
ばあちゃんたちは、散歩をして畑で会うしかない。
もっとゆっくりお話しがしたいなあ、と思っていたので、インターン中に出しているお便りに日付と場所と「お茶会やります」を書いて配りました。
そうして今日の午後がそのお茶会の日。
秋らしさがありつつも、日差しがまぶしく汗をかくくらいの暑さの昼間でした。
暑いから、みんな来ないかなあ・・・
焼き芋を準備してくれているりゅういちさんを見ながら、ちょっぴり不安に。
でも、その不安は杞憂でした。
13時ごろ、最初の二人のおばあちゃんが私たちの住んでいる家に来てくれ、そのあともひっきりなしにばあちゃんたちがやってきて、たちまち1階の和室は超にぎやかに。
それぞれが持ってきてくれたたまごやらお団子やらをつまみながら、ぺちゃくちゃしゃべります。
9人のおばあちゃんがいたとおもうのだけど、もっといたような気がする・・・すごいエネルギーとかわいさ。本当にかわいくて愛らしい。方言をずっと聞いていたい。
たくさんおしゃべりできて、ばあちゃんたちのかわいさも浴びまくって、私たちが嬉しいのは当たり前なのだけど、
感動してしまったのは、ばあちゃんたちが予想以上に喜んでいたこと。
なんでも、こんなふうにお茶会のような形で集まるのは春以来初めてらしく、
みんなで一緒にお茶を飲んでおかずをつまんで、最近のことをあれこれしゃべること自体が
本当に楽しかった、と言ってくれました。
目の前の人、それも自分が愛や感謝を感じている人に喜んでもらうのは単純にうれしいじゃないですか。
でもそれを直接感じる機会ってなかったのかもしれない。だってこんなにも感動している。
私たち、お茶会やるよって言ってやってみただけなのに・・・!
しかも、何年も何十年もここで毎日が繰り返されている中でたった3週間前に入り込んだわたしたちの誘いなのに・・・!
こんなに一度に何人もの幸せな顔を見れるとは。
しかも本当にばあちゃんたち、いい顔しているんだ~。
やっぱり大学生は一回くらいこういう経験したほうがいいと思った。
自分が動いて、目の前の人から小さなありがとうを直接もらうこと。それを、あっこれが嬉しいんだ、って気づくこと。
「集落に住んで、お茶会を企画する」っていうのだって、そういう意味ではなんというかナリワイなのかもしれないんだ。
とにかくなんだか幸せだった、お茶会でした。
坂道降りて、ばあちゃんたちが帰ってゆく。